"ななつ星" 大人が涙して作り上げる旅

JR九州の、豪華寝台列車”ななつ星”。
先日の大分スギダラツアーでは、実は大分支社長津高さんのご尽力により、
特別に「車内」見学をさせていただいたのです!
※車内の写真は公開できないため掲載しておりません。
 ご興味ある方は、ぜひななつ星にご搭乗ください(今期18倍の難関)。
 なお、一部の車両の天井は、大分駅コンコースと同じ作りでしたよ! 気になる方はぜひ大分へ!

噂のななつ星。
外装はぴかぴか、中に入ればムード満点、大人の雰囲気。
単なる(むしろ「スギダラ倶楽部」という怪しい)見学者にまで
生ピアノ演奏でお出迎え頂きました。

内装は(サプライズ見学だったので前情報を持ってなくて先入観なく拝見しました)
 ちゃんとした材料が
 ちゃんとした仕事で
 しっくり収まっている
という印象でした。
(シロウトなんでこんな感想でご容赦ください)

「豪華列車って、要はお金をかけたってことでしょ?」
いえ、違います。
もちろんお金はかかっていますが、
想いもかかっています。そこが最先端だと、私は思います。

先日テレビで放映されていたななつ星誕生までのドキュメントで、
ななつ星が完成したその時、JR九州社長の唐池さん、
そして列車をデザインした水戸岡さんは泣いていました。

大の男が二人して泣く。
唐池さんとはこんな風貌の方で、JR九州という大企業の社長という猛者。
水戸岡さんだって、日本の鉄道デザイナーの権威。

そんな二人が泣いていました。
感動して、嬉しくて、
無事に完成するか、できたものが認めてもらえるか 不安で。
ななつ星に関わる人たち皆が、そういう気持ちを共有していた。

「豪華列車を作るぞ!」という唐池社長の大号令でスタートしたプロジェクトは、
そもそも「豪華」とは何ぞや?から考え始めることに。
そして何が「特別な旅」を作るのか?

こういう、いかにも”お金にならない” “数字で結果が見えて来ない”
“絶対的な答えはない” ”それって意味あるの?”って
言いたくなるような命題を真剣に考えるって、
怖くて不安で出口が見えなくて、
なぜだか途中で「オレってそもそも何者なんだ、何がしたいんだ、
いったい自分は今まで何をして来たのだろう!」と苦悩することになり、
チームメンバーの言っていることが互いに理解できなくてイライラ!
ああもうやってらんねーーー!

だけどある瞬間に、あ! っとたどり着くことがあり、
一瞬で共感できることがある。

闇のトンネルを抜けた光を感じるときの高揚感たらたまりませんな!!

“その手”のものと思われるななつ星プロジェクト、
「豪華」という命題をもらった水戸岡さんは、初めはヨーロッパ風の、
ちょっと近未来なデザインをしていました(個人的な印象ですが)。
それが「地元九州の伝統工芸をふんだんに使った室内」に落ち着いたのは不思議。
この土地を旅する特別さとは、この土地の蓄積を感じること という解釈でしょうか。

噂の、柿右衛門の洗面鉢も
(私は知らなかったのでかなりスルーしましたが・・・
 いわゆる「TOTO」ではなくて、専用に作ってあるなとは思いましたよ・・
 ほんとスミマセン)
ドキュメントされていた柿右衛門さんのかっこよさは
自ら「洗面鉢など、実用品を作りたい」と提案されたこと。
人間国宝の作品ともなれば、多くは美術品として飾られるのでしょう。
でもそれは、「器」ではないという気持ちがあったのでしょう。

「本当の豪華さ」「特別さ」には、
真摯に追求した良い物を実用すること、
それは「あなたがそれほどに特別なのです」というホスト側の気持ちであり、
一方で、客はその気持ちに応え、大切な物を大切に扱う。

「もてなし」というのは、ホストの一方的なサービスではなく、
客側も、ホストの気配りを十分に感じて自らも気配りを返す という
呼応するものなんだそうです。

ななつ星には、自身も、ちゃんとしてから乗りたいものです。

ななつ星の案内状と応募封筒

個人的な感動ポイントを2つ。

1つ目は、シャワー室のヒノキの香りが素晴らしかったこと。
シャワー室の壁や床は、ちょうど建て替えとなった銀座・歌舞伎座の
ヒノキを転用したもの(のはず。間違ってたら指摘願います)
できたてほやほや、香りむんむん。
大変な贅沢を体験させて頂きました。

2つ目は、なおのこと細かいですが、
ななつ星から荷物発送する際に使うと思われる
「ななつ星段ボール」があったこと!! きちんとかっこ良かった!
「ななつ星から家に荷物が届いた時」にも”特別”を添える心に感動しました!


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