淡路島・津井 めくるめく瓦の町ツアー・2

さて、怒涛の瓦工場見学は、スーパーコーディネーター・マーキーさんのご尽力により、1日に3箇所もセッティングいただいておりました! 津井の地区内または近接地区の近場とはいえ、こんな密度の見学ツアーを計画くださって、ありがとうございました!!

 
一箇所目は、海辺の工場。
江戸や明治の頃には、重い瓦を運ぶのはもっぱら水運。海から出荷していた名残の海です。
それにしても、工場というのはかっこいい。
↑作為のないかっこよさ。
こちらは家紋を入れた部分をサンプル的に積んである場所。
見せるつもりもなく、再注文があったり他の注文の参考に置いてあるとのこと。
 
 
 
 
早速工場内部へ。メカメカしい頼もしい機械たちが所狭しと。
↑ こちら昭和初期に作った機械とか。
↑ おやっさんが、練った土を整形していきます。
↑ 先ほどの家紋の型たち。家紋はご存知の通り、ものすごい数のバリエーションがあります。
同じ注文は2度ないくらい。その型はまあなんとなく(普通再注文はないから保管しても使う・・
わけではないけれどせっかくだしという感じで)保管してあるとのこと。
この物理的な蓄積と経験の蓄積が、津井の瓦の町としての歴史だなと感じました。
↑ 整形したら乾かします。整然と並ぶさまは壮観。
1軒の家に少なくとも2000枚の瓦が必要とのこと、つまりこの圧倒的な量になります。
↑ 淡路の瓦の特徴となる「土かけ」。乾いた成形済みの瓦にかけます。
仕上がり時のいぶし銀の光沢の源。
いつなぜこの工程を始めたかは不明(というくらい昔からやっている作業とのこと)
↑ そして焼く!!
ひと窯で千枚単位で焼けるように、窯も圧倒的。
化学の授業でしか出会わなかった”ブタン”でガンガン焼きます。
最後に”生ガス”を注入して還元するといぶし銀色に仕上がる。
教科書でしか接したことのない事象が現実世界で動いていることに個人的に感動。

こちらの工場は、半機械化・半手作業という印象でした。
各所の担当者は、粛々と、手際よく、当たり前のようにきっちりと仕事をされていました。

また、スレート壁の工場の隣には、昔からの杉壁の(もちろん瓦葺きの)工場も。
これがまた格好いい。

↑ 海風に吹かれ、いい感じに年月を刻んだ壁と瓦が素敵。
↑ 内部の梁もかっこいい。


しかし、瓦業界として見れば、屋根材は多様化し瓦の需要は減って来ているとのことで、杉壁の工場は、今はなんとなく在庫を置いてあるけれど、そんなに回転しているわけではないそうです。またあの巨大な窯は、最盛期には24時間体制でずっと火を入れていた時代もあったそうですが、現在は毎日一回の火入れ。
この後は、瓦を生業としてく生き残りの手法についても考えながら、さらなる工場へ見学に向かいます。

◇見学させていただいた有限会社登里製瓦さんのFacebookはこちら
https://www.facebook.com/noborizatoSEIGA/
◇コーディネートしてくださったマーキーさんこと青木将幸さんのHPはこちら。
※本業は、会議を深める進行役:ファシリテーターをされています。
http://www.aokiworks.net/index.html