岡山支部ツアー 1

スギダラ岡山支部のツアーに参加してきました。
鳥取県との県境にある西粟倉村に、支部はあります。

事前レポートはこちらをご参照ください。
「スギダラ家の人々」より
西粟倉物語第一部:杉の伝道師、村に降り立つの巻
西粟倉物語第二部:西粟倉は若杉ワールドの巻

西粟倉村の第一印象は、「正しい日本のふるさとの風景」。

ああ正しい。なんて正しいのでしょう。秋の畦に咲く彼岸花。ゆったりとした家々。背後には恵みの山。
しかしこの正しさは、現代では意図しないと残って行かないものです。

平成の大合併で、近隣の村々が市と合併して行く中、独立の道を選んだ西粟倉村。人口1600人。失礼を承知で言えば、無謀な話です。過疎が進むに決まっているじゃない! どうすんの!

5年前に、2人の有志から始まったという村を興す取り組み。今では軌道に乗ってらっしゃるようにお見受けしました。
以前の山は、相続などで地主が細分化し、担い手もなく、所有者すら不明確になっていたそうですが、それらを村が借り受け(地主さんは出資なしでOK!)集約し、一手に整備と生産から利用までを結ぶことで採算性を確保する。無理をしなくても循環が成り立つような仕組みを作る。これによりいわゆる「持続可能性」を持たせたのです。

40〜50年生の林。木と木の間隔があり地面に日が射す、よく手入れされた人工林。
岡かと思う程なだらかな山(・・・そういうことだったのか、岡山!!)

今では採算が取れ、村の雇用にも貢献しているとのこと。林業のみではないと思いますが、年間40人の移住者があり、村内の空き家がもうなくなってしまったとのこと。1600人の人口に対して40人! 2.5%です。驚異的だと思います。

100年以上の杉林から西粟倉の山を臨む

(つづく)