スギ天ツアー報告 その3

さあ、いよいよ、スギ天ツアーの夕ご飯と懇親会へ!

「つぶ食 いしもと」さんにて、すべておかみさんが作った食材でのお料理をちょうだいしました。お店の中は、所謂日本家屋。いい味出してました。柱もいい焦げ茶色だし、フスマを取り払って大広間になっている間取りも、仏壇があったりするところも、まるで田舎のおばあちゃんちに遊びにきた懐かしさでした。
もちろん、恒例自己紹介タイム。
さらに、宿に移動して懇親会&スギダラ活動紹介タイム。
フスマに映して正座でスギダラ紹介。
けっこう面白い構図です。語り部みたい。キャッシーはかなり好きです。

スギ天ツアー、こっからトラブルてんこもりです。

まず、アヒルのダンスCDを忘れました!! 涙!! 今回は踊れず!!
→各支部に配布および、スギダラHPからダウンロードできるようにしておこう!!という決定がなされました。

続いて、元々遅れて車で合流予定だったナグモさん、北回りで来たばっかりに遭難未遂。夕食逃す。期待を裏切りません。

遅れて登場のナグモさん。
後光がさしてましたヨ・・・

遭難中に遭遇したという猟師さんたち。
さすが、ナグモさん、引きが強い!!

そして夜中もふけた12時頃、宿泊所(研修施設)の水が出なくなる!!!
焦るメンバー!
宿を移るか!? トイレを屋外で済ますことにして留まるか!?
・・・時間が経つと水供給が再開し、ことなきを得ました。
(でも、水停止は計3回ありました・・・)

さらにさらに、スギ3兄弟の紛争勃発!!
スギ分裂の危機か!? 男の意地か!? スギボックルが飛ぶような激しい戦いが〜!
(結局朝まで夜通しケンカしたらしい。
 目撃者によれば、小学生みたいなケンカっぷりだったらしい)
最近(ずっと?)、スギ兄弟も忙しいだろうからねえ〜 たまにはケンカもしたいさね〜 と目を細めていたキャッシーでした。

そんなこんなのトラブルな夜は明け、2日目に突入です。

2日目は、まずは水窪(みさくぼ)の民族資料館の見学です。予想以上に、伝統的道具&伝統的家屋が展示されていました。”伝統的”とは言っても、わずか半世紀くらい前までは使われていたもの。スギ兄弟から、「子供の頃は使ってたよ!!」という声もあり、わずかな期間に劇的な変化が起きたことが感じられました。↑大道具小道具が、ワンサカと。キャッシーは、なんとか「懐かしい」感じを得ました。平成生まれの若者たちは、「新鮮さ」を感じたりするのかな?

↑ちなみにこちらは、1日目夕食の「つぶ食」さんにあった謎の木製道具。用途は女将さんにも分からない。分かった方に、スギ削り節プレゼントします。

↑民族資料館、最大の展示、民家。120年以上前の、本当の家を移築。オール電化ならぬオール木製。基本が板の間。・・・相当寒かったことでしょう。現代人にはもう住めないと思いました。

いよいよお待ちかね、1300年の杉見学へ。
このスギ、征夷大将軍:坂上田村麻呂が、奥州征伐に向かう際に立ち寄った場所から生えてきたことにちなんでいるそうです。完全に、歴史の教科書の内容です。でも、現実に目の前に!!↑「将軍杉」という呼称に負けない、威風堂々とした姿。
人物などと比較すると、その大きさがわかります。

※ブログ掲載の写真のオリジナル(圧縮していないもの)が欲しい! という方はキャッシーまでご連絡ください。

ここで、大変お世話になった榊原さんと天竜の山に別れを告げ、浜松市街へ移動、最後に金原明善記念館を見学しました。

金原明善は、天竜下流の庄屋さんでした。
「暴れ天竜」の異名をとる天竜川の治水のため初めは堤防を作りますが、山も手入れして初めて治水であるという考えに至り、植林を始めました(700万本くらい)。これが天竜杉の確立となったとのこと。時は明治ごろですから、結構最近なんですね。ちなみに、植林を含めた治水工事は、私財を投げ打っての工事でした。

という郷土の偉人は、市内の小学生はみんな、「のびゆく浜松」という教科書にて勉強するのです。教師をしている友人に聞けば今でも「のびゆく浜松」はあるとのこと。20年以上、伝えられ続けているのです。
そういう「郷土の教科書」というのは、珍しいことのようです。これからも続けてほしい!と強く思います。

      ◇ ◇ ◇ ◇
r>と、言うわけで、たったの2日ながら、とても濃密なツアーが終了しました。榊原商店、事務所前にて

お世話になった榊原さん、与作ツアーのみなさま、本当にありがとうございました。
金原明善記念館の館長さんも、ありがとうございました(遅れてほんとにごめんなさい)。
どうぞこれからも、よろしくお願いします。

全国から集まってくださったスギダラ会員のみなさん、遠くてもブログ他で応援してくださった各支部長、当たり前だと思っていたことが特別だったという発見、何か物事を起こすときの難しさ、ナグモさんからの「なぜスギなのか? に答えられるようになれ」という深いご指摘、50年・100年単位の時間の捉え方が存在すること、そんなことを体感したツアーコンダクター:キャッシーでした。

このツアーで、いよいよスギ天、芽吹きました。
たくさんの栄養をもらって、育っていこうー!
おー!