しもじも・遠州街並ツアー報告 その4

えらいこと時間が空いてしまいましたが、街並ツアーのクライマックスです!
大須賀(掛川市:浜松市と静岡市のほぼ中間)の街並を見学しました。

ここは、古くからの街並が残っている場所とのことで興味を持ちました。

酒屋さんやお医者さんや旅籠などが、ところどころではありますが、並んでいました。
その中で、今回縁あって醤油の醸造工房の中を見学させてもらうことができました。

それは、「栄醤油」さん。たまたま、ご主人がお店の外で作業をされていて、何だかお話ししているうちに、「見てきなよ」ということになった様子。お言葉に甘えて、お邪魔させて頂きました。

そうしたら、驚き!
醤油を杉樽で作られていました。


(写真下)左側にあるのが、醤油仕込み中の巨大樽。人の背より高い。右手に写っているはしごを上ると、写真上の光景が広がります。

これまで、「民具調査」で、樽をいくつか見てきたキャッシーですが、「現役活躍中」の樽は初めて見ました。嬉しかった!
これらの樽は先代から使っているとのこと。なるほど、年月を感じます。
ちなみに、民具として保管されている樽は、醤油などの発酵系のものを入れていた樽は、表面がふわふわになっているものが多いです。(おそらく、発酵菌のなせる技だと思うのですが。水桶はそうなりません)

そしてこちら、醤油絞りの舟!(舟のような形をしている、醤油をしぼるための大道具)

上にある四角い木製のハコが絞るための道具。絞るべき”醤油のモト”を舟の中に入れ、上から重しを乗せるという方法で絞ります。絞られた醤油が出てきていますね。これも、民具保管倉庫の奥で見たものと同じ! こちらの方が使い込まれている。民具調査の時、この注ぎ口が外されていたので完成形がどうなるのか少し悩んだだのですが、正しかったことが分かり安堵!

予期せぬ見学をさせて頂き、しめくくりの見学としては予定以上の収穫がありました。
自分の目や感覚で感じ取るに勝る物はないですね。

ちなみにツアーの宿泊は、掛川のキャンプ場。近くに川が流れており、蛍が遊びにきてくれるという嬉しいハプニング。また、BBQには、地元浜松の野菜をJAの直売所で調達+キャッシー家が通う鰻屋で白焼きGET&その場で蒲焼きに+浜松餃子 というラインナップ。浜松勢としては、それなりに日常的に食べている物でのおもてなしだったので、どこまで喜んで頂けるか心配なところもあったのですが、野菜が甘い! 鰻柔らかい! 餃子うまっ! と大好評で、ほっと胸を撫で下ろしました。

うまいもの付き遠州しもじもツアー。みなさんが満足いく体験となり、よかったです。