淡路島・津井 めくるめく瓦の町ツアー・3

怒涛の瓦工場見学ツアー、2箇所目は、大規模工場へ。
機械化・自動化・大型化が進んだ工場という印象でした。
こちらでは、「多様化」「海外販路開拓」により活路を見出されているとのこと。

↑ さまざまな色の瓦を開発。特に黄色は、台湾で標準的に採用されているとのことで、言われてみると、台湾のイメージで瓦は黄色いかも。
台湾現地に製瓦会社はなくすべて(!)日本からの輸入だそうです。
とにかく圧倒的な機械たちの存在感でした。
↑ 原料の土を入れて、ぐわんぐわんと練る機械がお出迎え。
↑ 整形はほぼ人手を介さずできるような機械が。瓦の形がよく分かりますね。
↑ 乾燥量も半端ない!
↑ 「トンネル窯」という窯があり、連続的に焼き上げることができる設備。
写真の広い空間は、焼き上がった瓦たちを冷やすため。生産される量が想像されます。


お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの工場では搬送レールが張り巡らされていました。

↑ 電車と同じく「転車台」と言うのでしょうか。
↑ こんな使い方。瓦は重いし割れるし、なめらかな移動が肝要ですから。


色、サイズ、販路の工夫を、自社のパワーで進めていらっしゃるとのこと。

↓ 中には白い瓦も!

これは綺麗で興奮しました! ・・・The ALFEEの高見沢さんのお家はぜひ白瓦にしてほしい・・それか、前衛的な茶室を建てる際に使ってほしい、素材は伝統的なものを使いながら全部白!って面白そう・・・など、見たことのない色の瓦は、今までとは違う発想をインスパイアしてくれるものだと体感しました。

同じものを作っているようでも、守って作るのと攻めて作るのでは、少しずつ着地点が違ってくるのだろうと思いました。
↓ ガラのある瓦の試行錯誤が工場のわきに。
 
お話を伺ったのは常務兼営業部長さんでしたが、こちらでも淡々と粛々と、ご説明くださいました。「改革するぜ!」「新しい瓦の地平を拓くぜ!!」みたいな瞬発的なものではなく、当たり前のことを当たり前に行いつつ、歩いている道を注意深く見ていると種に気づく時があって、その種を奇をてらわず育てている、そんな印象を受けました。
↑ 掲げられた社訓。キビシー!
進んでやることもあるけれど鮮やかに見当違い!というキャッシーは、
去らなくても大丈夫でしょうか。
◇見学させていただいた朝日窯業株式会社さんのHPはこちら。
http://asahiyogyo.com/index.html