大分スギダラツアー extra

スギダラツアー本編の後に、有志で少し勉強ツアー(観光)をしました。

大分在住のスギコダマ作家有馬晋平さんが懇意にしている、
竹編み職人のおじいちゃんのところへ。

有馬さん曰く
 川の土手で作業している
 だから雨の日は編まない
 川で作業するのは、とにかく横幅が欲しいから
 魚釣りに行ってていないこともある
 (そういうときは、おばあちゃんとコタツに入って待ったりする)

謎でした。
 屋外で作業するの・・・?
 横幅が欲しいってどういう意味・・・?

うかがってみれば一目瞭然



中央の青い帽子が竹編み職人のおじいちゃん。
川の土手の青空作業場でした。


カゴでもザルでも、ながーーーーい竹を折り返し折り返しして編むもの。
材料の竹は7-8mあるでしょうか。
その竹を気兼ねなく広げられるのが川の土手なんですね。

屋根も壁もない所で細かい作業をしてらっしゃるのは驚きでした。
このあたりは風は強く吹かないのかしら?

いろいろお話をうかがっているうちに完成した箕(み)。
箕じゃなかったらごめんなさい。農業用には間違いないです。

竹製品といえば、茶色いものだと思っていたので、
青々としていたのに驚きましたが、
農作業用のものは青い竹でどんどん作っちゃう、とのことでした
(茶色いのは、制作時の加工の手間ひまがかかっているとのこと)

青々しいものも使い込むとこんな飴色に。
20年とか30年とかの単位で使い続けられるそうです。
青先ほどの農業用とは異なる編み目。
細かい。
ザルもある。


竹製品が有名な大分でも、土産物屋では破格の外国製が売られている。
値段が下手すると10倍近く違います。そこまで違うとなんとも難しいですが、
 何十年も使える、
 出所のしっかりした材料と加工をしている
という価値を大切にしたいです。

さて、大分から熊本へ抜けるルートを進みましたが、ほんとうにどこにでも温泉が湧いていて。


橋をくぐると・・

ガニ湯。女子はおろか男子も勇気が要る川べりのオープン温泉。
カニの湯ね。

道すがら、集落があれば「ここには何何の湯がある」という話になる。
嗚呼、温泉の国、火の国 九州。

予想外に感動したのが白水(はくすい)ダム



人工のダムです。
滝壺を作るには地盤が弱かったため、優しく水を落とすよう壁をつたって放水されます。

ダムという機能を突き詰めただけではあるけれど、
結果は美しいし、優しい心遣いに感動もする。
地盤が弱いことが分かってもダム作りをあきらめなかったことにも、
感動しました。

落ちる様がとにかく美しい。ずっと見ていられます。
ダム湖側から。

前哨戦からextraまでの三泊四日、とにかく感動し、また感動し感動した旅でした。
やっぱり九州はすごい!